「日本映画界現代最高の女優」と「世界映画史最高の女優」 「映画女優 若尾文子」(四方田犬彦・斎藤綾子編著 みすず書房) [ルコ的読書]
「日本映画界現代最高の女優」として吉永小百合、宮崎あおい、麻生久美子を挙げたけれど、決して「パーフェクトな女優」とは思わない。
それは日本映画界が本当に人間性を抉るような作品を作ることが少ない、あるいは多くの観客がそのような「重さ」を期待していないなどといったことが関係しているかもしれない。
おそらくバブル時代の前後から、日本の社会の主流は「重さ」を怖れ、忌避し、その裏返しとしてさらに軽蔑するようになった。
軽蔑は時に「畏れ」と表裏一体だ。
それでも宮崎あおい、麻生久美子はかなり泥沼のような感情の表出を試みた作品に出演している。
けれどそのような作品は残念ながらマニアックなアートフィルムとして限られたファンしか観ていない。
では世界の映画界からわたしが「ほぼパーフェクト」と敬愛する女優を何人か挙げてみよう。
現在存命していない女優も含めてみる。
ロミー・シュナイダー
アヌーク・エーメ
リリアン・ギッシュ
ジャンヌ・モロー
イザベル・ユペール
エマニュエル・べアール
ナオミ・ワッツ
他にもいるだろうが、すぐに頭に上ったのは彼女たちだ。
リリアン・ギッシュはサイレント時代の大スター。
最も力を発揮していた頃のロミー・シュナイダーは、わたしの永遠の憧れだ。
そして日本映画史上でこれら女優たちと並び称することができるのは誰かという話になれば、やはり若尾文子が真っ先に出てくる。
ところで舞台の役者ではない、もちろんテレビ女優でもない、「映画女優」とはいったい何なのだろう。
短い言葉で適切に語ることなどできないが、次の四方田犬彦の文は一つのヒントとなる。
スクリーンの中の演技は、厳密に再生と反復が要求されているわけではない。極端なことをいえば、ある瞬間に思いもよらぬ演技が炎のようにきらめくということがあればいいのであって、要は機会を逸せずにそれをフィルムに定着させておくことができるように、すべての段取りを整えておくことが必要とされる。
「映画女優 若尾文子」(四方田犬彦・斎藤綾子編著 みすず書房)
それは日本映画界が本当に人間性を抉るような作品を作ることが少ない、あるいは多くの観客がそのような「重さ」を期待していないなどといったことが関係しているかもしれない。
おそらくバブル時代の前後から、日本の社会の主流は「重さ」を怖れ、忌避し、その裏返しとしてさらに軽蔑するようになった。
軽蔑は時に「畏れ」と表裏一体だ。
それでも宮崎あおい、麻生久美子はかなり泥沼のような感情の表出を試みた作品に出演している。
けれどそのような作品は残念ながらマニアックなアートフィルムとして限られたファンしか観ていない。
では世界の映画界からわたしが「ほぼパーフェクト」と敬愛する女優を何人か挙げてみよう。
現在存命していない女優も含めてみる。
ロミー・シュナイダー
アヌーク・エーメ
リリアン・ギッシュ
ジャンヌ・モロー
イザベル・ユペール
エマニュエル・べアール
ナオミ・ワッツ
他にもいるだろうが、すぐに頭に上ったのは彼女たちだ。
リリアン・ギッシュはサイレント時代の大スター。
最も力を発揮していた頃のロミー・シュナイダーは、わたしの永遠の憧れだ。
そして日本映画史上でこれら女優たちと並び称することができるのは誰かという話になれば、やはり若尾文子が真っ先に出てくる。
ところで舞台の役者ではない、もちろんテレビ女優でもない、「映画女優」とはいったい何なのだろう。
短い言葉で適切に語ることなどできないが、次の四方田犬彦の文は一つのヒントとなる。
スクリーンの中の演技は、厳密に再生と反復が要求されているわけではない。極端なことをいえば、ある瞬間に思いもよらぬ演技が炎のようにきらめくということがあればいいのであって、要は機会を逸せずにそれをフィルムに定着させておくことができるように、すべての段取りを整えておくことが必要とされる。
「映画女優 若尾文子」(四方田犬彦・斎藤綾子編著 みすず書房)







ロミー・シュナイダーは、納得です。
若い頃はお嬢様女優でしたが、晩年は堂々たる大女優でした。
特に、『ルードヴィッヒ 神々の黄昏』のエリザベートは、圧巻でしたね。
ヘルムート・バーガーが主演でしたが、ロミーが出演していなければ あれだけの作品にはならなかったのではないでしょうか?
by オクサナ (2010-02-08 21:57)
オクサナ様
そうなんです。
若い頃と全盛期、まったく違う女優になりました。
「ルードヴィッヒ 神々の黄昏」も素晴らしいし、とりわけわたしが好きなのが「離愁」です。
RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-02-09 00:11)
グリフィス監督の特集上映で見た、リリアン・ギッシュ主演の
「散り行く花」は特に好きですね。
by TBM (2010-02-09 00:35)
TBM様
「散り行く花」はわたしの「ベスト映画」の一本です。
RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-02-09 01:26)