「別れるまでの数日」 「予定日はジミー・ペイジ」角田光代 白水社 [ルコ的読書]
女性作家の書く文章で、わたしにとって「自然に読める」タイプと「居心地が悪い」タイプの2通りが、まあ大ざっぱに分けると、ある。
で、「居心地が悪い」タイプというのが「いくらか少女っぽい」と言ったらお分かりだろうか?
あるいは「自然に読める」というのは男性が書いたのか女性が書いたのかどちらともとれるような硬質な文章とも言える。
男性作家の書く文章で「居心地が悪い」タイプもあって、「旧来からのおやじ感覚」でものごと、特に女性を見ているような文章、「お座敷感覚」とでも言い換えられるだろうか。
例えば渡辺淳一などは、けっこう「お座敷感覚」のように思えるのだが、それはさておき・・。
タイトルに惹かれて読んでみた「予定日はジミー・ペイジ」。
これは角田光代が出産に至るまでの実録的作品でなく、あくまで小説である。
文章的にはわたしにとって「居心地が悪い」タイプに当たる。
角田作品をそれほど読んでいるわけではないから、いつでもそんな文体なのかどうかは分からないが。
とは言え、なかなか「鋭いな」という表現が随所に見られたので、いくつか紹介したい。
まずは主人公がかつての恋人との別れを思い出す部分だ。
別れるまでの数日は、なんだか奇妙な具合だった。現実の一枚下に、もうひとつ現実があるような。私たちはごくふつうに、ごはんを食べたり、映画を見たり、バスに乗ったりしているのに、一枚下の現実では、私たちはとことん無関係で、バスで隣り合って座っても目すら合わさせず、それぞれべつのバス停で下りていくような感じだった。このホットケーキおいしいね、とかなんとか会話しながら、その下では、たったひとり、黙々と食事を続けている。おたがいに腕をまわして眠りながら、その下では、たったひとり、膝を抱いてうずくまっている。そんな毎日。
「予定日はジミー・ペイジ」角田光代 白水社
で、「居心地が悪い」タイプというのが「いくらか少女っぽい」と言ったらお分かりだろうか?
あるいは「自然に読める」というのは男性が書いたのか女性が書いたのかどちらともとれるような硬質な文章とも言える。
男性作家の書く文章で「居心地が悪い」タイプもあって、「旧来からのおやじ感覚」でものごと、特に女性を見ているような文章、「お座敷感覚」とでも言い換えられるだろうか。
例えば渡辺淳一などは、けっこう「お座敷感覚」のように思えるのだが、それはさておき・・。
タイトルに惹かれて読んでみた「予定日はジミー・ペイジ」。
これは角田光代が出産に至るまでの実録的作品でなく、あくまで小説である。
文章的にはわたしにとって「居心地が悪い」タイプに当たる。
角田作品をそれほど読んでいるわけではないから、いつでもそんな文体なのかどうかは分からないが。
とは言え、なかなか「鋭いな」という表現が随所に見られたので、いくつか紹介したい。
まずは主人公がかつての恋人との別れを思い出す部分だ。
別れるまでの数日は、なんだか奇妙な具合だった。現実の一枚下に、もうひとつ現実があるような。私たちはごくふつうに、ごはんを食べたり、映画を見たり、バスに乗ったりしているのに、一枚下の現実では、私たちはとことん無関係で、バスで隣り合って座っても目すら合わさせず、それぞれべつのバス停で下りていくような感じだった。このホットケーキおいしいね、とかなんとか会話しながら、その下では、たったひとり、黙々と食事を続けている。おたがいに腕をまわして眠りながら、その下では、たったひとり、膝を抱いてうずくまっている。そんな毎日。
「予定日はジミー・ペイジ」角田光代 白水社







鋭いですね。。。
そういう感覚を文章にするのって
by バロックが好き (2010-02-14 11:54)
バロックが好き様
そのとおりですね・・。
RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-02-14 13:52)
へぇ~おもしろいね。その先が気になっちゃうわ♪メモメモ。
by 七色音 (2010-02-14 14:05)
七色音様
明日はまた違った感情です・・。(^_-)-☆
RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-02-14 16:23)