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優しく易しく美しいヴェルレーヌ  「ヴェルレーヌ詩集」堀口大學訳 新潮文庫  [ルコ的読書]

堀口大學の翻訳に関して言えば、「ヴェルレーヌ詩集」はとても分かりやすく表現されていて、誰もが親しめる内容になっている。
これが「ランボー詩集」あたりになると、まずボキャブラリーという部分から難解で、「よくこんな言葉知っているなあ」と正直者なら思ってしまう単語が連発される。
もちろんそれはフランス語で書かれたランボーのオリジナルに「普通は使われない」言葉が多く使われているのが最も大きな原因なわけだけれど。
ランボーが文学の世界だけでなく、すべての芸術の世界を見渡しても「特別」な存在であることは誰もが知っているが、それにしてもランボーの詩だけを読んでいたら、「詩というものはここまでのものを創造しなければならないのか」と怖れをなしてしまうという部分もあるかと思う。
その点ヴェルレーヌであれば、「なるほどこんな書き方をすれば普通の言葉でも美し詩ができるのか」という気持ちになるだろう。

「夕ぐれの時」の最後の部分。
平易な表現で読者のイマジネーションを快く喚起する。


梟たち目をさまし、
音のない重い翼で夜気を漕ぐ。
にび色のひかり天頂を領し、
白銀の明星生れ、世はかくて夜となる。

   「ヴェルレーヌ詩集」堀口大學訳 新潮文庫


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コメント 4

yakko

お早うございます。
若い頃 まだ乙女チックだったころ
「秋の日のヴィオロンのため息の身に沁みて・・・」「都に雨の降る如く、我が心にも涙降る・・・」に酔ったことを思い出しました。
by yakko (2010-02-28 09:07) 

末尾ルコ(アルベール)

yakko様

お早うございます。
明日その詩について取り上げる予定です。(^_-)-☆

                    RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-02-28 09:32) 

cjlewis

すべての修飾語が美しく巧みで、かつ容易にリアルにイメージの広がる詩ですね〜

ランボーは、確かに難解ですが(日本語でしか読んだことないですが)、難解なものこそ「芸術」と考えてる普通の人が多いのも事実。
ランボーは容貌もそれなりに素敵だったようですし、あくまでも想像ですが、すごく難しい性格の偏屈な利己主義者であったような気がします。一方、醜男のヴェルレーヌは、「愛されること」に飢えた純粋な人という印象。
by cjlewis (2010-02-28 13:33) 

末尾ルコ(アルベール)

cjlewis様

分かりやすく、たとえようもなく美しい・・。
できるようで、このような詩は書けないものです。

ランボーは若い頃はカッコよかったですね。
詩を書くのをやめてからの写真も残されていますが、これはもう若い頃の面影はありません。
でも「ランボー」ということで紹介されるのは、普通若い頃の写真ですから。(笑)

                           RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-02-28 16:26) 

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