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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画『雪の轍』を怖れることは何もない、その理由」。2017年8月12日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画『雪の轍』を怖れることは何もない、その理由」

末尾ルコ「映画で知性と感性を鍛えるレッスン」

映画『雪の轍』が優に3時間を超す映画だからといって、怖れることは何もない。
怖れることも躊躇することも、ましてやしり込みする必要も何もない。
映画『雪の轍』がトルコ人監督のトルコ映画だからといって、怖れることは何もない。
怖れることも躊躇することも、ましてやしり込みする必要も何もない。
映画『雪の轍』の出演者たちが、当然馴染みのない俳優たちばかりだからといって、怖れることは何もない。
怖れることも躊躇することも、ましてやしり込みする必要も何もない。
映画『雪の轍』がカンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得しているからといって、怖れることは何もない。
怖れることも躊躇することも、ましてやしり込みする必要も何もない。
映画『雪の轍』が極めて台詞が多い作品だからといって、怖れることは何もない。
怖れることも躊躇することも、ましてやしり込みする必要も何もない。

映画『雪の轍』はカッパドキアの強烈な景観を安定した格調高いカメラで捉えながら、親しいはずの人間の間に生じる軋轢を美しい映像の中で流暢に語っていく。
馴染みのないはずの俳優たちは鑑賞後すぐに「馴染み」となり、その残酷な人間模様に引き込まれ、3時間などアッという間に過ぎていく。

アイドゥンはハルク・ビルギネル、ニハルはメリサ・ソゼン、ネジラはデメット・アクバァ、ヒダーエットはアイベルク・ペクジャン、ハムディはセルハット・クルッチ、イスマイルはネジャット・イシレル。
そして監督はヌリ・ビルゲ・ジェイラン。
アントン・チェーホフの『妻』を原作としているというが、他にも様々な文学的影響が垣間見えるとされる。
滅多に出会えない、見事な映画作品だ。

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