So-net無料ブログ作成
検索選択

●わたしは中学時代、「ブルース・リーよりアブドーラ・ザ・ブッチャーが強い」と断言した。 [「言葉」による革命]

●わたしは中学時代、「ブルース・リーよりアブドーラ・ザ・ブッチャーが強い」と断言した。

末尾ルコ「プロレスと格闘技の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン

わたしは市立の中学校、県立の高校へと進学したティーンエイジライフ(笑)だったが、学校がおもしろかったのは中学時代である。
高校は進学校で、小市民的な生徒がズラリで、学校は死ぬほどつまらなかった。
その分、好きな時間に学校から抜け出して街のアングラ界へ繰り出すというハイスクールライフを送ることになったのだが。
中学時代、わたしは学校でプロレスをやっていて、その詳細は今回は書かないが、プロレスと言っても中学生だから学生プロレスのようにリングを用意できるわけもなく、しかもそのようなウケ狙いの試合は望んでなかったから、結果的に現在のMMAのようなスタイルになっていた。
市立の中学はもちろん受験はなく、校区の生徒たちが自動的に進学してくるわけで、学力は当然バラバラ。
さらにわたしが中2、中3の時期には校内暴力の嵐が吹き荒れたのだが、ぶっちゃけた話、毎日学校へ行くのが楽しくてならなかった。
「常にトラブルが発生する」という状況であり、マンネリな日々などあり得なかったのだ。
もちろん現在のわたしは校内暴力を否定しているけれど、当時のわたしがそうした状況を「かなり楽しんでいた」のは事実なのだから仕方ない。
中学生を「子ども」と言い切るわけにはいかないかもしれないが、一般的に「子どもの心」には残酷な面も多く含まれており、「綺麗ごと」を聞かせるだけでは心に響くものではないのだ。
ところで当時わたしの中学校でプロレス専門誌を購入していたのは、わたしと当時のプロレス友人の二人だけで、『月刊プロレス』や『月刊ゴング』の新刊を買う度に学校へ持っていき、自慢げに披露するのがならわしのようになっていた。
わたしが持ってきたプロレス専門誌のページを一心不乱にめくるクラスメートたちの姿を(うんうん)と温かな眼差しで眺めるわたしだったのである。
もちろんプロレスに対して頓珍漢なことを言う輩には厳しい態度を見せた。
ある日、いかにも高知ネイティブで小柄でやや丸いクラスメートが、
「ブッチャーよりブルース・リーの方が強いわや」(←ナチュラルな土佐弁)
などと言っていたので、
「阿呆!ブルース・リーは映画でやりゆうが。ブッチャーはホンマにやりゆうが」
と当然のことを語って諭したものである。

もっとも、長い年月の後、(あの時の自分の諭しは正しかったのかな)と考えることもなくもないが(笑)。
ブルース・リーが単なる「映画のアクションスター」ではなく、本物の武道家だったことも後からよく知ったし、ブッチャーは柔道や空手の経験はあっても、どちらも一級には程遠かったことも後から知った。
もちろんブッチャーの巨体と、ブルース・リーの上背の無さ、細さを考えれば、中学時代の意見はまず間違いなかったとは思うのだが。

nice!(22)  コメント(1) 
共通テーマ:アート

nice! 22

コメント 1

いっぷく

プロレスのケツ決めは知らなくても、打ったり蹴ったりして流血して額をギザギザにしていたら、ブッチャーにリアリティを感じるのはもっともなことだと思います。
それに、昭和40年代終盤から50年代半ばぐらいまでのブッチャーは、来日のたびに体が太くなり、なのに動けて、すごかったですから。
なんといってもハイライトは、第4回チャンピオンカーニバルで、馬場に反則勝ちして優勝したときですね。
国体と同じでそういう大会は日本人が優勝するものだと思ってましたから、馬場の反則負けを受け入れられないショックがあったのと(笑)、そのときのブッチャーが、コーナーポストによりかかって、キョロキョロ見回しながら、さっとトロフィーを掴んで抱きしめ、またコーナーポストによりかかってキョロキョロ見回すという素晴らしい動きをして、そこに鶴田があらわれて、ミツ・ヒライあたりが一応止めているのに、先輩レスラーを無視して懸命にストンピングして悔しさを表現し、ブッチャーはそれに反撃せずキョロキョロしたままニヤリと笑う、絶妙のエピローグで締めくくったので、もうブッチャーはサイコーでした。

当時の東京スポーツプロレス特集号の投書に、ブッチャーを応援するものがあって、要約すると、ブッチャーは相手を傷つけるけれども、一方的ではなく相手からも攻めを受けて自分も傷だらけになる。相手からやられることを恐れない優しさを持っているから本当に強いんだ、というようなことが書かれていました。
なるほどなあと。私は時代劇で萬屋錦之介が問答無用に悪を切り捨てるのがスカッとして好きですが、お互い傷だらけになりながら、最後に血だらけで勝利することに真の強さと優しさを見るというのはひとつの見識だなあと感心しました。
ブッチャーの悲哀というのは、ボボ・ブラジルのような純アフリカ系とはまた違う、ネイティブ・アメリカンのそれが含まれているような気がして、その点でも非常に興味深かったですね。
by いっぷく (2017-08-13 01:09) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。