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●ニクい山田洋次監督、『男はつらいよ』第1作で寅次郎とさくらの禁断の深い恋をほのめかし?小津安二郎と黒澤明を邂逅させる~日本テレビに『Going』弘竜太郎が錦織圭に無礼な質問。 [「言葉」による革命]

●ニクい山田洋次監督、『男はつらいよ』第1作で寅次郎とさくらの禁断の深い恋をほのめかし?小津安二郎と黒澤明を邂逅させる~日本テレビに『Going』弘竜太郎が錦織圭に無礼な質問。

末尾ルコ「映画とメディア批判の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

「この子は寅に似ている」
そんな台詞があるのだから、山田洋次監督もニクいニクい。
映画『男はつらいよ』第1作の話である。
一話目からさくらが博(前田吟)と結婚するのだとは知らなかったし、その直後に子どもを連れているシーンが出てきて、しかも登場人物が、「この子は寅に似ている」と言うのだからやはりニクい。
(えっ、寅とさくらって、いつの間に・・・)と、「兄と妹のプラトニックな愛情関係」くらいを考えていたわたしの想像を超え、兄妹の禁断のシーンさえも脳裏に浮かばせてくれる秀逸な台詞であるともいえる。
そしてこの「想像」はつまり、シリーズ全作品に及ぶのだ。

第1作から「マドンナ」役も存在している。
「冬子」役で出演している光本幸子だ。
光本幸子といっても、わたしはまったく知らなかった。
「新派」の役者だということで、目の表情のしっかりとした美人だ。
寅次郎とさくらの関係を中心として描く第1作の中、冬子の出番はさほど多くはないが、シリーズ中、他に2作品に出演しているようだ。
山田監督は、ここにも「続けて観ているファン」への愉しみを用意している。
つまり、『男はつらいよ』シリーズは、「一見さんも愉しめる」けれど、「続けて観ていたら、より愉しめる」という構造になっている。
まあ練られたシリーズ映画はそうしたもので、現在世界でその筆頭は『アベンジャーズ』シリーズなのだろう。
さらに『男はつらいよ』第1作は映画ファンに大きな贈り物を用意している。
さくらと博の結婚式に、笠智衆と志村喬が共演しているのだ。
「御前様」としてレギュラーの笠智衆がいるのは当然だけれど、そこへ志村喬が登場するとは。
小津安二郎作品の象徴と黒澤明作品の象徴の邂逅である。

・・・

日本テレビに『Going』というスポーツニュース的番組があるが、10月6日に大坂なおみや錦織圭を取り上げていて、それはよかったのだけれど、試合後の錦織の記者会見で「弘竜太郎」という新人らしきアナウンサーが質問をしていたけれど、これが酷い。
弘竜太郎がその時発した質問の何割が番組で使われていたかは分からないが、放送された部分がまず、

「今日の試合で何がよかったですか」

・・・限られた時間の共同記者会見で、いきなりこういう質問しかできない人間に時間を与えるべきではないだろう。

「今日の試合で何がよかったですか」というのは、どんなスポーツ選手相手にも、誰でもできる馬鹿な質問である。
まあ、負けた選手にするのなら、話は別だが。
この質問に対して(おそらく馬鹿馬鹿しいと思いながら)錦織圭は、
「サービスがよかったですね」と答えると、
さらに弘竜太郎は、

「どうしてサービスがよかったのですか」だと。
さすがに錦織圭は一瞬ムッとして、「どうして・・・?」と呆れた表情になっていた。
大坂なおみと並び、日本人アスリートとして最高の世界的スターである錦織圭に対していかにも無礼な質問である。
しかもこの映像を流した後のスタジオでは弘竜太郎を含め「すみませ~ん」などと言いながらも、全員へらへら笑い、まるで「お馬鹿な質問をしたこと」が手柄のような雰囲気だった。

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いっぷく

『男はつらいよ』はテレビドラマが「原作」で、すでにその時点で観客は、さくらは博という人と結婚したことも知っているので、第1話は原作がすでに描いている設定に追いつかせることから、駆け足というか密度が濃い展開になっているのだとおもいます。
テレビ版の第1回と最終回と山田洋次・小林俊一対談が入ったDVDを持っているので見直してみました。『男はつらいよ』は小林俊一の演出による作品で、山田洋次は脚本のみ担当だったのですが、テレビの最終回で寅次郎を死なせてしまって文句が来たので、罪滅ぼしに映画を作ったという経緯なので、もともと山田洋次監督で長く続けるという意志があったかどうかはわかりません。たぶんそこまでは考えていないかなとおもいます
ちなみにテレビでは寅さんには一応恋人がいました。
映画3話それぞれに目玉があって、第1話が博と父親の和解で、第2話で寅次郎の母親(ミヤコ蝶々)が出てきます。3話目は山田洋次監督ではなくて「系列」の森崎東監督なので、作品のテイストがやはり少し違います。倍賞美津子が森崎東監督でデビューしていますが、その時の相手の河原崎健三が出演しているので、出るとすれば第3話が出演のチャンスだったかもしれません。
第4話もテレビ版の演出をやっていた小林俊一が監督なので、たぶん山田洋次としては、ここで義理は果たしたと思ったかもしれません。第4話については、地方ロケすらありませんでしたから、ここで一区切りという思いがあったかなとおもいます。ただ会社から、人気があるからもっと続けてくれという話になって、5作目以降は自分が監督でイケるところまで行こうということになったのかもしれません。
山田洋次監督が言うには、「渥美清さんの目を通しての日本人や日本の社会について、もっと話を聞いておくべきだった」と後悔をしているのですが、考えてみると渥美清は自分で本は書いていないのです。たぶん難しい人なので、ゴーストライターに代わりに書いてもらうなんてこともむずかしかったでしょうから、私もそれは聞いてみたいと思いました。

>吉田喜重

吉田喜重は岡田茉莉子の夫ですが、岡田茉莉子は三国連太郎と共演したときに、本当に挿入されそうになって「この人とは芝居ができない」と泣いたといわれていますが、よりによってそういう人を使うとは、映画監督というのはSなのかMなのか、すごい仕事ですね。

>わたしを生み、育ててくれた唯一の人ですから、毎日恩返しできているのはとても嬉しいことなのだと、この状況に感謝しております。

すばらしいことです。私の心境は正直、そこまですっきりとしておりませんが、まあ後になってから、「こうすればよかった、ああすればよかった」と後悔しないように、できるだけのことはしようとおもっています。
by いっぷく (2018-10-10 05:48) 

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